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Ubuntu

2014年6月23日月曜日

Ubuntu(ウブントゥ、国際音声記号[/ùbúntú/]; oo-BOON-too)とは、Debian GNU/Linuxをベースとしたオペレーティングシステム (OS)。Linuxディストリビューションの一つであり無償で提供されている。

Ubuntuの開発目標は、平均的な利用者にも使いやすい最新かつ安定したOSを提供することであり、デルが自社製品に採用するなどの実績がある。

Ubuntuはカノニカルから支援を受けて開発されている。カノニカルの創業者は、南アフリカ生まれでイギリス市民権を持つマーク・シャトルワースであり、ディストリビューション名のUbuntuは、南アフリカのズールー語の言葉で「他者への思いやり」などの意味をもっている。

特徴
管理権限の必要な作業では常にsudoを利用するように、Ubuntuは使いやすさを重要視している。
インストーラであるUbiquityは、Live CD環境から再起動の必要なしにハードディスクへのインストールを可能にした。
Ubuntuは可能な限り多くの人々に利用できるように、アクセシビリティと国際化にも力をいれていて、5.04からはUTF-8が標準の文字コードとなった。
現在のユーザインタフェースは、紫を基調としたLightと呼ばれる外観になっている。
標準的なシステムツールといくつかの小さなアプリケーションに加えて、写真編集ツール Shotwell、オフィススイート LibreOffice、インターネットブラウザであるMozilla Firefox、(以前はGaimという名前だった)インターネット・メッセンジャPidginなどもインストールされている。また、UbuntuOneというオンラインストレージサービスがあり、会員登録することによって、ファイルをインターネット上に保存できる。さらに数独やチェスなどの小さなカードゲームやパズルゲームも同梱されている。Ubuntuは安全のために最初からすべてのポートを閉じている。
Ubuntuのロゴとそのフォントは、イギリスのフォント制作会社であるDalton Maag Ltd.が制作した Ubuntu Font Family と呼ばれるフォントが使用されている。このフォントは 10.04 (Lucid Lynx) から使用されており、最初のリリースから9.10 (Karmic Koala) までは、Andy Fitzsimonによって作成されたUbuntu-Titleと呼ばれるフォントが使用されていた。
デスクトップ環境
Unity
Ubuntu 11.04からはデフォルトがUnityに置き換えられ、GNOME パネルの代わりとなった。
Unityではデスクトップの左端にお気に入りの「アプリケーション」のサイドバー (Dock) が取り入れられ、これまでのGNOMEパネルの下部パネルが取り外された。また、これまでの上部パネルの通知領域が残されているのに対し、左端にあった「アプリケーション」「場所」「システム」の項目がUbuntuのロゴ1つに置き替えられた。これをクリックするとインストールされたアプリケーション、インストールできるアプリケーションが検索できる。
ただ、低スペックなパソコンや認識が難しいハードウエアのパソコンの場合、自動的に「Unity 2D」モードで起動する可能性がある。
UnityはOpenGLが必要であり、OpenGLが使えない環境向けに、11.04からはUnity 2Dが含まれている。
Unity 2D
Unity 2DはCompizのプラグインであるUnityとは違い、独立したアプリケーションとして動作する。Unity 2DはQtフレームワークを用いて作られている。Unityは初期状態ではMetacityで動作するようになっているが、CompizやKWinといったウィンドウマネージャ上でも動作する。 Unity 2Dは11.04では追加可能なパッケージとして提供されていたが、11.10からは11.04のGNOMEクラシックに代わりUnity 3Dが動作しないハードウェア環境のユーザー向けのデフォルトデスクトップ環境として提供されている。 また、12.10ではOpenGLを使用せずにUnity 3Dを動作させることが出きるため、Unity 2Dは廃止されている。
Debianとの関係
Ubuntuは、Debian GNU/Linuxをベースに開発されている。Debian に由来する他の派生ディストリビューションの中には、プロプライエタリなソフトウェアやクローズドソースな機能を追加しているものもあるが、Ubuntuではなるべく自由なソフトウェアを使うことを方針としており、Debian の思想に近い位置に立つように努めている。しかしながら、現在のUbuntuはユーザーの使い勝手や利便性を考慮してか、プロプライエタリなドライバやソフトウェアを標準でサポートしている。
Ubuntuのパッケージは、基本的にDebianのテスト版を元に作られており、Debian と同様に、パッケージファイル形式としてdebを、パッケージ管理システムとしてAPT/Synapticを使うことができる。ただし、Ubuntu と Debian のパッケージの間に'バイナリ互換性'は完全には保証されていない。Ubuntuのパッケージ開発者の多くは、母体となるDebianからカノニカルへと「自由意思」で移動してきている。Ubuntuへ「移籍」したメンテナの中には、移籍後もDebianの基本パッケージのメンテナンスにも協力し続けている者もいる。Ubuntuでは、Debianパッケージに対する変更点の告知をリリース時のみだけではなく、直接かつ迅速に Debian に伝えるようにしている。
Ubuntuは当初、Debianコミュニティから人材を確保しようとした。この際の Ubuntuコミュニティとカノニカルの行動が当初は露骨に行われたものであったため、Debian側では混乱を強いられ、コミュニティが紛糾する事態に発展、開発も一時遅延するという事態が起こった。このため、Debianコミュニティ内外で少なからぬ議論と批判を招くこととなった。Debianの創設者である イアン・マードック (Ian Murdock) も、UbuntuはDebianのパッケージやDebian自身と完全には互換性がなく、開発リソースの分散やフィードバックにおいて問題が起こると懸念を示した。イアン・マードックは Ubuntu コミュニティとの一連の騒動の後、Debianから脱退した。 この一連の問題は、Debianコミュニティからの "人材の異動" やコミュニティの成果物へのフリーライド(タダ乗り)に対し、Debianのみならずオープンソースコミュニティ全般からUbuntuとカノニカルに対する批判があった。

ホームページ

http://www.ubuntulinux.jp/

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