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Javaアプリケーションサーバー-Resin

2014年6月15日日曜日

オープンソースで開発されている「Resin」は、セールスフォース・ドットコムのクラウドにも採用されているJavaベースのWebアプリケーションサーバです。国内での知名度はあまり高くありませんが、NTTデータイントラマートが販売する業務アプリケーション向けWebシステム構築基盤の「intra-mart WebPlatform」にも採用されています。

「Resin 4.0」はエンタープライズ向けの、軽量で高性能なJavaベースのWebアプリケーションサーバです。Java EE 6のWeb Profileに対応し、オラクルによるJava認定を受けています。セールスフォース・ドットコムのクラウドにも採用され、使われています。

Resinは100%私たちが開発しているソフトウェアで、社外のフレームワークなどは一切用いていません。大規模なクラウド上でも管理しやすい強力なレポート機能を備えています。トラブルが発生したときの状況などを、顧客にそのまま提出できるようなPDFのレポートを出力することもできます。

Resinは軽量でオープンソースとして開発されたJava EEサーバです。全体でも24MBの大きさしかなく非常にコンパクトです。主な特徴は、Java EE 6のWeb Profileに対応していること、クラウドのサポート、Java上のPHPであるQuercusを備えていること、WebSocketに対応していることなどです。アプリケーションのバージョン管理はGitベースで行えます。

Resinでは「Triad」アーキテクチャのクラスタを採用しています。このアーキテクチャでは、3つのResinサーバがセットになり、お互いにフェイルオーバーすることで可用性を高めています。この3つをコアにしたクラスタでダイナミックにResinサーバを増減することで負荷に対応します。

クラスタは、ロードバランス用とアプリケーション用の2つが存在します。外部からのリクエストはまずロードバランス用のクラスタで受け、そこから独自プロトコルを通じてアプリケーション用のクラスタにリクエストが送られるようになっています。

Resinにはソフトウェアのロードバランサ機能が備わっており、ResinクラスタのみでWebサーバ層からアプリケーション層までを構築できます。ハードウェアのロードバランサなどを購入する必要はありません。これが非常にシンプルな運用を実現しているのです。

Resinの開発元は米国のCaucho Technology。同社はResin上で動作するJavaVMによるPHP実装の「Quercus」の開発も行っています。

ホームページ

http://caucho.com/

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