HTML5 は WHATWG によって2004年に定められた Web Applications 1.0 に Web Forms 2.0 を取り入れたものが W3C の専門委員会に採用され、W3C より2008年1月22日にドラフト(草案)が発表された。
現在、2014年までの正式勧告を目指して策定が行われている。改訂の主要目的のひとつとして人間にも読解可能でコンピューターやディバイス(ウェブブラウザ、構文解析器など)にも矛盾せず読解されるとともに最新のマルチメディアをサポートする言語に向上することである。HTML5ではHTML 4だけでなくXHTML1やDOM2HTML(特にJavaScript)も加える意向である。
概要
HTML5 は、プロプライエタリなプラグインとして提供されているリッチインターネットアプリケーションのプラットフォーム(JavaFX、Adobe Flash、Microsoft Silverlight 等)を置き換えることを標榜しており、ウェブアプリケーションのプラットフォームとしての機能やマルチメディア要素が実装されている。そのため HTML5 が普及すれば Adobe Flash などのプラグインは不要になるという意見がある。2008年以降に発表されたウェブブラウザの多くは HTML5 に段階的に対応している。Google Chrome 3.0 以降、Safari 3.1 以降、Firefox 3.5 以降、Opera 10.5、Internet Explorer 9 などであり主に audio要素・video要素・canvas要素への対応が進んでいる(2010年3月現在)。また WebSocket など、当初 HTML5 の一部とされていたものの切り離され別の規格として策定作業が進められているものがある。
HTML4 との文法上の主な差異
- エンコーディングの指定は、meta要素における charset属性や BOM でも可能。
- DOCTYPE宣言はもはやモード指定以外の意味をなさず、その書式は “<!DOCTYPE html>” である。XHTML構文では必ず標準モードのはずなので必須ではない。
- HTML構文でも MathML 及び SVG を埋め込むことが可能。
- lang属性は、XHTML構文における xml:lang属性のように空の文字列をとり得る。
新しい API
HTML5 ではマークアップだけでなく、API も新しく追加された。たとえば、以下のようなものである。- ビデオやオーディオの再生
- オフライン保存
- 編集
- ドラッグ&ドロップ
- 戻るボタン
- Webページメニュー
0 件のコメント:
コメントを投稿